こんにちは。オハナのお世話係ももあき(@fureburu-ohana)です。
犬の病気の中で、特にかかりやすい病気の症状と治療法、予防についてです。
犬が普段からかかりやすい病気
膿皮症

皮膚の病気です。犬の皮膚は繊細です。
『膿皮症』は皮膚に細菌が増殖した状態の総称で、かゆみが出てかさぶたができます。全身に広がると、毛の薄い範囲が赤くなり、発疹が現れます。
膿皮症の症状
いつも以上に体を掻いていたり、毛が毛根ごとま抜けたり、体をさわってデコボコする範囲が増えていたら、膿皮症のサインです。
膿皮症の治療
治療は抗生物質の投与が第一選択です。
抗生物質は、使い方を誤ると耐性が起こる可能性があります。必ず獣医師の指示に従ってください。獣医師からの指示があると思いますが、飼い主さんの判断で途中中止ぜずに、飲み切ることが大切です。
ネットで動物用の抗生物質を購入することもできます。獣医師に十分相談の上、信用あるサイトから購入してください。
薬用シャンプーで洗う頻度を多くすることも重要です。薬用シャンプーは、かかりつけの獣医師に相談して、今の状態に合ったシャンプーを選択してください。
膿皮症の予防
自宅でのシャンプーをする場合の注意点は『ドライ』です。
皮膚(毛)が湿っていると細菌が増殖しやすい環境になっていますので、シャンプー後のドライは重要です。
ドライの際も、普通のバスタオルでは水分は取り切れません。プロが使っている『ウエス』がおすすめです。
外耳炎

犬の外耳炎は立ち耳、垂れ耳にかかわらず、かかりやすい病気です。『外耳炎』は細菌増殖と湿潤状態が続くと起こります。
外耳炎の症状
やたら頭を振る、悪臭がする場合は外耳炎を疑ってください。
耳から悪臭がするは、症状が進んでいるので動物病院を受診してください。
人間のように耳かきや綿棒で掃除するのはやめたほうが無難です。
外耳の皮膚は特に弱いので、耳かきを使用すると出血する可能性が高いです。また、綿棒は耳カスを奥に移動させてしまいます。細菌感染がある場合、耳掃除では解決できません。
外耳炎の治療
イヤークリーナーでの掃除と軟膏タイプの薬を注入します。
動物病院は、イヤークリーナーをじゃぶじゃぶ入れますので、びっくりすると思います。状況により抗生物質の投与も行われます。
外耳炎の予防
完全に予防するのは難しいですが、普段から耳の中を観察し、汚れているようならイヤークリーナーで掃除してあげてください。
歯石付着(歯周病)と口臭

犬が飼い主さんの顔をペロペロ。「くさーい!!」ということはよくあります。
これは口腔内の歯石の影響です。歯石は食べかすや細菌の塊ですが、放置すると『歯周病』のリスクが高まります。
歯石付着の症状
ズバリ口臭です。口臭がしなくても歯を観察すると、歯石がついているかは分かります。
口臭がするようになれば、かなりの歯石がついていると思ってください。歯石がついていても、少量であれば口臭はあまりしません。
歯石付着の治療
全身麻酔下で超音波スケーラーでの歯石除去が主な治療法です。
去勢避妊手術時に同時に行う場合が多いです。これは、歯石除去と全身麻酔を天秤にかけると、歯石除去のためだけに全身麻酔をする事は、リスクが高いためです。
無麻酔で歯石除去する方法がありますが、犬が相当慣れていないと難しいです。結局、押さえつけて処置するため、骨が折れたり、ヘルニアになってしまうリスクがあります。
歯石付着の予防
柔らかい食べ物(ウエットフード)だけをあげるのは避ける
硬い食べ物(ドライフード)は水分量が少ないので、歯に付着しにくく、水もよく飲んでくれるので、歯をきれいに保ってくれます。
歯磨きは有効
食事をした後に発生する歯垢(プラーク)を除去できれば、歯石は防げます、しかし、毎食する必要があります。
はみがきガムも歯石付着を予防
はみがきガムはたくさんありますので、愛犬に合うガムを探してください。
飼い主さんが金属スケーラーで歯石除去する事はリスクがあります。
硬くこびりついた歯石はスケーラーではなかなか取れません。取れたとしても、歯の表面に傷がつき、逆に歯石がつきやすくなります。犬が暴れると口腔や歯肉に刺さり危険です。
さいごに
『濃皮症』『外耳炎』『歯石付着』は日常的に起こる可能性が高いものです。
病気の早期発見は、普段からコミュニケーションを取って、愛犬を観察することが大切です。普段からよく見て触っていると、いつもと違う異常に気づくことができます。
いつもと違う状態を発見したら、自分では判断せず、まずは動物病院へ行くことをおすすめします。その時に症状の原因が分かれば、次からは自分で対処できることも増えます。