こんにちは。オハナのお世話係ももあき(@fureburu-ohana)です。
犬に与えると危険な食べ物や食材、成分は多数あります。そのなかでも代表的なものをご紹介します。
犬が危険な食べ物
チョコレート

カカオのに含まれる『デオブロミン』が中毒を起こします。ココアなどのカカオ成分でできている食品も同じ症状を起こします。
症状
下痢・嘔吐・失禁・体温上昇・痙攣
症状の出る量(およそ)
ミルクチョコレート(1枚55g/1gあたり3mgの成分含有として)
・3kgの犬 1/3枚(18g)
・5kgの犬 1/2枚より多め(30g)
・10kgの犬 2枚と1/2(82g)
ダークチョコレート(1枚55g/1gあたり9mgの成分含有として)
・3kgの犬 1/9枚(6g)
・5kgの犬 1/6枚より多め(10g)
・10kgの犬 1/2枚(28g)
致死量は、症状の出る量の約5倍です。
チョコレートを直接与えなくても、含まれている食品も危険です。犬が行動する範囲や背が届く高さには置かない事が重要です。
ぶどう・レーズン

どのぶどう含有の成分で、症状が出るかは解明されていません。ぶどう由来の食品も、全て影響があります。
症状
下痢・嘔吐・急性腎不全(血尿)
症状の出る量(推測)
生ぶどう
・3kgの犬 30g
・5kgの犬 50g
・10kgの犬 100g
大粒ぶどうの巨峰は、1個約15gです。
ぶどうは身近にありますので、チョコレートと同様に注意が必要です。レーズンパンなどぶどうを含む食品も、気をつける必要があります。
たまねぎ(ネギ類)

長ネギ・ニラ・ニンニク・らっきょうなどがネギ類です(ネギ属)。ネギ類に含まれる『チオ硫酸化合物』が赤血球を破壊します。
料理に多く使われるたまねぎやネギ類は、細心の注意で取扱ってください。
手作り食を作る場合は、使用する食品にネギ類が使われている可能性があるので、原材料を確認してください。
症状
下痢・嘔吐・ふらつき(貧血)
症状の出る量(およそ)
たまねぎ(1個225gとして)
・3kgの犬 1/5個(45g)
・5kgの犬 1/3個(75g)
・10kgの犬 2/3個(150g)
台所でおこぼれを狙っているわんこは要注意です。料理の際も床に落ちないように注意し、その場を離れる時は落ちていないか確認してください。
キシリトール

ガムや歯みがきに含まれている成分です。人間の場合は虫歯予防に効果がありますが、犬には大変危険な成分です。
症状
下痢・嘔吐・ふらつき(低血糖)
症状の出る量(およそ)
キシリトールガム(1粒2g/1粒0.5gの成分含有として)
3kgの犬 1/2粒(1.2g)
5kgの犬 1粒(2g)
10kgの犬 2粒(4g)
キシリトールは微量でも症状が出るので、落ちているガムの拾い食いに注意し、人間用の歯磨きは使うのやめたほうが良いです。
アボガド

料理に彩を添え、健康にもよいアドカボですが、犬にとっては危険な食品です。アボガドに含まれる『ペルシン』が中毒症状を起こします。
症状
下痢・嘔吐・呼吸困難・うっ血
症状の出る量
種類によりペルシンの含まれる量が違うので、症状が出る量は一概には分かりません。
アボカドが危険なのかは賛否両論です(アボカド入りのおやつがあるくらいです)。しかし、危険性はあるので無理して与える必要はないと思います。
番外編

興味本位やよかれと思って与えてしまいそうなモノがあります。
アルコール
どう考えても与えるべきではありません。アルコールは犬の体内では分解できません。
人間用のサプリメント
「○○に良い」とあっても、それが犬に良いかは分かりません。どの成分がどのような影響を与えるかも不明です。
人間用の医薬品
動物病院では、人間用の医薬品を処方することがあります。それは長い間検証され、動物に対する安全が確立している医薬品です。人間の病院で処方された医薬品やドラックストアの医薬品は、犬が同じ症状であっても与えないでください。
ナッツ類
特に『マカダミアナッツ』は危険とされています。ナッツは油脂成分が多いので、犬に与えると好き好んでたくさん食べてしまうので、与えるのは控えましょう。
人間の食べ物

上記の食品、食材、成分を含む人間の食べ物は与えることができませんが、含まない食べ物は与えてもの良いのでしょうか?
愛犬が欲しそうにこちらを見ていると、つい与えてしまう飼い主さんは多いと思います。
人間の食べ物も様々なので、ここで与えても良い悪いとは書けませんが、これは飼い主さんの考え方次第です。
一般論としては、人間の食べ物は与えないほうが無難です。塩分が多い、糖分が多い、主食を食べずに『ウマウマ』をねだるなどが考えられられます(ウマウマは超おいしい食べ物と言う意味です)。
さいごに
ペットの寿命は、動物医療の発達、フードの改良で飛躍的に伸びました。『冷や飯に味噌汁ぶっかけ』時代の30年前とは比べものになりません。
人間もそうですが、犬もペットも食べたモノでできています。そう考えると、普段の主食であるフードでさえ、見直す余地もあると思います。
長生きしてもらうためにも、食べ物には気をつけていきたいものです。